
本日初回するのは大塚駅前の『中華そば 喜富(きふ)』。
神田の人気店『神田ラーメン わいず』自体は2020年代にプロデュースした比較的新しいお店ですが、なんと2023年に閉店した荻窪の『丸長 中華そば店』をリスペクトした昔ながらの極めてクラシカルなつけ麺を味わうことができる。
1947年に長野県出身の蕎麦職人の青木勝治氏が創業した『丸長 中華そば店』は「東京のラーメン史における最重要店のひとつ」であり「つけ麺文化の源流」である。実は蕎麦つゆの製法を元に史上初めて鰹節・鯖節といった魚介出汁を入りのラーメンスープを発明したのがこの『丸長』と言われており、現代でこそ一般的になっている魚介系スープのはしりとなっている。
そしてこの荻窪『丸長』から派生したのが、つけ麺を発明し「ラーメンの神様」と呼ばれる山岸一雄氏が創業した東池袋『大勝軒』である。
数多くのファンに愛され惜しまれながら閉店した、ラーメン界の金字塔『丸長 中華そば店』のつけ麺(つけそば)の味を食べられるのですからラーメン好きなら絶対に足を運びたいですよね!
土曜の開店5分前に到着し3番手、すんなり入店できました。食べ終わり退店する頃にも特に行列は出来ておらず、ラーメン百名店に選ばれてる人気店より訪問はしやすい感じがしました。
『中華そば 喜富』で注文したもの
・チャーシュー支那竹つけそば ¥1350
注文は食券制。現金のみ使用可能なので注意。
チャーシュー支那竹つけそば

注文は通常の「つけそば」にチャーシューとメンマを増量した「チャーシュー支那竹つけそば」。
くすんだ素朴な中太麺や水色のつけ汁の器などなど、私の記憶の中の『丸長 中華そば店』と確かにビジュアルはそっくりだと感じますね。

光を浴びてツヤツヤと光り輝く麺。

麺はゴワゴワ系ですがモッチリ感はなく咀嚼するとストッと歯切れする感じ。よーく見ると麺に小麦の殻が見えますが全粒粉麺のようなザラザラ感はなくツルツルした舌ざわりです。

短冊状のチャーシューとメンマに埋め尽くされたつけ汁。
油脂感は標準的。節系の魚介の甘味を土台としつつカエシの醤油の塩味(えんみ)、爽やかな酸味が入り混じり最後に胡椒のピリッとしたスパイシーな辛味がアクセントに。
そうそう、これだこれ!この「甘・辛・酸」の三味のバランスこそ『丸長』系のつけそばの味。
個人的に荻窪の『丸長 中華そば店』は「甘・辛・酸」の中で胡椒の辛さが少し突出した“二等辺三角形”、のれん分け店の『つけそば 丸長 目白店(通称:メジマル)』は「甘・辛・酸」のバランスのよい“正三角形”だと思っているのですが、『喜富』さんは荻窪の二等辺三角形感を巧く再現しているように感じます。
ただ一方でスープの土台の出汁感はかつての『丸長 中華そば店』の方が強かった気がします。

チャーシューは豚バラかな?赤身肉と脂身双方がバランス良く入っているタイプです。豚肉の繊維が崩れていない分、肉本来の固さや弾力感を感じられる食感。煮豚よりも焼豚に近い雰囲気でした。


これまた『丸長 中華そば店』にクリソツな見た目のメンマ。
ボリボリとした力強い食感でかみ締めると甘辛い煮汁がジワッと出てきて美味。
あとがき
以上、かつての名店のつけそばの味を再現する『中華そば 喜富』でした!
細部を見ていくと少し違うと感じるところはありますが、トータルで見ると『丸長 中華そば店』をかなり再現できているかなと思いました。
こうやって閉店したラーメン界のレジェンド店に敬意をもってインスパイアしてくれる姿勢が何とも素敵ですよね!丸長・東池袋大勝軒系のクラシカルなつけ麺がお好きな方には是非行って欲しい店です。
ぜひお試しを!
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お店の基本情報
店名
中華そば 喜富
ジャンル
ラーメン・つけそば
住所
東京都豊島区北大塚2-14-8 林ビル1F
アクセス
JR山手線「大塚駅」北口から徒歩すぐ
電話番号
03-6903-5639
営業時間
- 月〜土:10:30〜22:00
- 日:10:30〜18:00
- 祝日:10:30〜22:00
定休日
不定休
決済方法
現金のみ
予算目安
1,000〜2,000円程度
主なメニュー
- つけそば
- チャーシューつけそば
- 醤油そば
- 特製地鶏醤油そば
- 限定麺
- 岩中豚のチャーシュー卵飯
店の特徴
- 「神田ラーメン わいず」系統のブランド
- 荻窪丸長インスパイアのつけそばを提供
- 甘味・酸味・辛味を重ねたクラシック系つけ汁
『中華そば 喜富』への行き方

JR山手線の大塚駅北口で下車します。

駅前ロータリーのタクシー乗り場北側に『中華そば 喜富』があります。
所要時間は駅の出口から1分とかからない距離感です。都電荒川線の大塚駅も至近距離です。

