
 2025年8月、青森県のご当地グルメ「津軽ラーメン」の名店『ひらこ屋』が東京駅八重洲地下街「東京駅一番街」内東京ラーメンストリートにオープン!連日昼夜問わず大行列となる人気ぶりを博しており伺ってみました!
 同店は2022年10月~翌2023年1月にも同じくラーメンストリートに期間限定出店。それ以来2年7カ月ぶりとなる再上陸を果たした形となる。
「津軽ラーメン」って何だ?という人も多いと思うので少し触れると、明治時代末期~大正時代初期ころに横浜の中華街から青森に中華そばが伝わり「津軽ラーメン」の礎が作られる。
とりわけ青森の津軽地方は煮干しの産地であり古くから味噌汁や蕎麦汁など家庭料理にも使われるおなじみの食材として親しまれてきた。当地で「中華そば」と「煮干し」が結びついて誕生したのが「津軽ラーメン」となります。
そんな津軽ラーメンの代表格となるのが青森市内に本店を構える2005年創業の『ひらこ屋』。食べログにおいてラーメン百名店にも選ばれている実力店となります。
また日本一のラーメン系YouTuberのSUSURU TV.さんは実は青森県出身。彼は地元の名店として『ひらこ屋』を何度か動画で紹介していますね。
 それから青森から遠く離れた九州地方で唯一「津軽ラーメン」を提供する熊本のミシュランビブグルマン店『麺商人』が実は『ひらこ屋』のお弟子さんだったりします。
 九州在住時代に『麺商人』の煮干しスープがお気に入りだった著者は何十回と同店を訪れたものです。
前回の東京ラーメンストリート出店以来となる『ひらこ屋』を今回も楽しんでいきたい!
『津軽煮干 ひらこ屋』で注文したもの
・特 こいくち ¥1480
ボタン式の券売機で食券制。現金のほか交通系ICにも対応していました。
スープは煮干しのクセ感をも前面に出した濃厚な「こいくち」、あっさりと端麗で万人受けしやすい「あっさり」の二種。
特 こいくち


この日は濃厚なニボニボ感をチャージしたい気分だったので「こいくち」の特製。セメント色の重厚感あるスープに具沢山で賑やかしいラーメンだ。

丼は小ぶりだが並々にスープが注がれておりビジュアルから食欲をそそられる。

まずはスープから一口。口当たりは表面に膜を張った油の影響か少しトロッとしている。見た目どおりの濃厚な風味。ひとことで「濃厚」といっても煮干しのうま味成分はもちろんとして、青魚の酸味感、ハラワタの苦味成分といった人によっては苦手と思える風味をも全て包含した「濃厚さ」だ。
カエシの醤油もバシッと効いているのですが、それ以上に煮干しの風味の力強さが上回っている。

 敢えて万人受けを狙わずに煮干し好きの「ニボラー」の客層にターゲティングした攻めの姿勢とストロング・スタイルな味わいだ。それだけに煮干し好きの人が食べた時の中毒性は特筆すべきものがあります!
 濃厚な煮干しスープとザク切り玉ねぎの辛味成分のシャープさのコンビネーションが素晴らしい。

麺は中太のちぢれ麺。食感は柔らかい寄りで咀嚼すると最初にモチッとした弾力を犬歯に感じ、その後ストッと歯切れていく感じ。

メンマは柔らかく甘じょっぱく煮込まれており美味。
照り玉子は濃いタレが卵白の表層まで染み染み。ツマミにしても良さそうだ。



特製にするとチャーシューが「薫香チャーシュー」「しきんぼのコンフィ」「厚切煮豚」「バラの低温チャーシュー」の4種類ついてきて豪華。
著者が秋の変わり目で鼻風邪をひいたせいかもしれないが、申し訳ないが「薫香チャーシュー」からはスモーキーさはあまり感じられなかった。
「厚切煮豚」のホロホロ感、「低温チャーシュー」のしっとり感の食感の抑揚のつけ方がお見事。1480円という金額だがこれだけ多くの食材を使ってるなら満足度も高いしアリだと思う。

卓上調味料は「にぼ七味」、「唐辛子酢」、「ブラックペッパー」、「ラーメンのタレ」の4種。
「唐辛子酢」を入れると、酢の爽快な酸味感とカプサイシンのピリッとした辛味成分によってスープ全体が締まった印象に変化。
あとがき
以上、東京ラーメンストリートに再上陸を果たした『津軽煮干 ひらこ屋』でした!久々でしたがやっぱり美味しかったですね!
大人気なので平日土日問わず並ぶ可能性が高いですが、場所のアクセスがこれ以上ないほど良いのと通し営業なので通いやすくはあります。ぜひお試しいただきたい。
メニュー表のギャラリー

お店の基本情報
| 店名 | 津軽煮干 ひらこ屋 | 
|---|---|
| ジャンル | ラーメン | 
| お問い合わせ | 03-6812-2104 | 
| 予約可否 | 予約不可 | 
| 住所 | 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街 B1F | 
| 営業時間 | 10:30 – 22:30 | 
| 決済方法 | 現金、交通系ICカード | 
『津軽煮干 ひらこ屋』への行き方

JR東京駅の八重洲地下中央口より下車します。

改札を出た先に東京駅一番街(東京ラーメンストリート)があります。

数十メートル進むと『津軽煮干 ひらこ屋』があります。改札を出てからの所要時間は徒歩約1分程度です。余談ですがお隣の店はYouTuberのヒカキンさんの店『みそきん』でした。
東京駅直結の地下街につき、言うまでもなくJRや地下鉄各路線からもアクセス抜群。

