都内で増殖中。いま話題の京都・新福菜館インスパイアの『伍福軒』に行ってみた

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しポイント
・いま話題の新福菜館インスパイア(?)店

・新福菜館のような黒ラーメンと黒ヤキメシ

すすめのシチュエーション
・おひとり様で

・ラーメン好きな友人と

 1981年に京都・北白川で創業し「こってりスープ」で一時代を築いた人気ラーメンチェーン「天一」こと『天下一品』。

 都内にも20を超える支店を出店していたものの、2024年から2025年にかけてその理由は明かされていないが閉店ラッシュが続いており苦境ぶりがうかがえる。

 そして大量閉店した都内『天下一品』の店舗跡地に入れ替わるようにオープンして都内で増殖中なのが『東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒』。とくに2025年7月15日と翌16日が圧巻で、この二日間でじつに都内10か所の“天一跡地”が『伍福軒』に変身してしまった。

 この『伍福軒』の運営母体は『三田製麺所』を展開する株式会社エムピーキッチン。しかもその「黒いラーメン」や「黒いヤキメシ」が京都ラーメンの銘店『新福菜館』そっくりだと話題に。

 個人的な話で恐縮だが、実はむかし京都に長年住んでいた著者。なんなら新福菜館のたかばし本店近くの下京区に住んだ事もあり著者にとって新福菜館はおなじみの味だ、これは比較せずにはいられない。
 自身の舌で確かめるべく著者は『伍福軒 田町店』に足を運んだ。

目次

伍福軒 田町店注文したもの

黒ヤキメシ定食 ¥1050

 券売機制。現金の他、クレジットカードやQR決済、交通IC決済にも対応しています。

黒ヤキメシ

 おおっ!確かに新福菜館名物の「黒いヤキメシ」そっくりなビジュアル!「チャーハン」ではなく「ヤキメシ」という呼び方に関西ぽさを感じられる。

 量は半チャーハンくらい。やや物足りなさがありますが、ラーメン一杯1000円超えが当たり前になった物価高の東京で半チャーハンセットが1050円と考えればかなりリーズナブルだ。

 米質はパラパラとしており少しドライ寄り、色味こそ黒いが見た目ほど塩味(えんみ)は強くない感じ。似てはいるんだけど新福菜館のヤキメシはもっとこうシットリしてて、キリッと醤油が効いていた気がする。

 これはこれで美味しいのは間違いなしです。

背油黒醤油ラーメン

 新福菜館を彷彿とさせるどす黒いスープ。

 ラーメンの上には京都ラーメンのアイコンたる九条ネギが乗せられておりぱっと見は似ているように見える。

 著者が着目したのは丼の下に敷かれた「受け皿」。

 じつはこの「受け皿」も京都ラーメンの特徴のひとつで、一説にその昔京都市内で屋台ラーメンが営業していた時代に不安定な屋台の卓の上でスープをこぼさないように受け皿を敷くようになったと言われている。たとえば『来来軒』や『京都白川ラーメン 魁力屋』など京都にルーツをもつチェーン店でこの「受け皿」の伝統を守っている店も多い。

 わざわざ「受け皿」を敷いているあたり京都スタイルのラーメンを意識していると考えて間違いないだろう。

 その一方で本家の新福菜館と相違する点としては「背油」。一言で京都ラーメンといっても幾つか分類があるが実際の新福菜館は「背油が入らない京都ラーメン」である。

 しかも背油の粒が京都ラーメンと比べてかなり大きくまるで「尾道ラーメン」のようだ。実物の京都ラーメンの背油は粉雪のように粒が小さい店が大半だ。

 早速スープをいただく。キリッとしたエッジの効いた醤油それでいてマッタリとまろやかな豚骨と椎茸のうま味はどこか甘味さえも感じさせる。

 本家の新福菜館はもっとコク強めだった記憶だが甘じょっぱなアウトラインは確かによく似ているように感じた。
8年間にわたり新福菜館にお世話になった著者目線で東京のしかもチェーン店でこの再現度ならスープは及第点だと思う。

 中太の麺はゆるっとした食感でデフォルトでやや柔らかめ。記憶にある新福菜館の本店はもう少しコシがあったかな。

 背油と同様、明確に相違してたのがチャーシュー。新福菜館のチャーシューは脂身つきでジャンキーな「重いチャーシュー」なのですが、伍福軒は赤身肉主体でさっぱりとしてて淡泊。

 ちょっと懐かしいひと昔前のラーメンのチャーシューを思い出す味わいでした。

 ホワイトペッパーやブラックペッパー、おろしニンニクなど充実した卓上調味料。

 京都ラーメンの定番の味変調味料、辛子味噌も置かれていました。伍福軒の看板やメニューなどには「京都ラーメン」とは明記こそされてないものの、これは完全に確信犯で京都ラーメンに寄せているのが分かりますね(笑)

 京都市内の多くのラーメン店で辛子味噌は自家製である事が多く店によって個性が分かれるのですが、伍福軒のはストレートな辛さだけでなく甘味とコクも内包されているタイプ。
 スープに直接ダイブすると不可逆で味が戻せなくなるので、丼のヘリに辛子味噌をくっつけて少しずつちぎってレンゲの中で溶かして楽しむのが個人的に推奨です。

あとがき

 以上、いま都内のラーメン界で話題の『伍福軒』を体感してきました!

 元・京都民目線でラーメンの1つ1つのパーツを分解して見ていくと、明らかに新福菜館や京都ラーメンを意識して似せているところ、逆に少し異なるところも感じられて楽しかったですね。

 数年前に都内で『すごい煮干ラーメン凪』跡地に出店して増殖した「ちゃん系ラーメン」と同様にこの伍福軒は新たなトレンドを生むのか今後に注目です。

メニュー表のギャラリー

お店の基本情報

基本情報

  • 店名:伍福軒 田町店
  • 住所:東京都港区芝5-17-11
  • 電話番号:03-6271-9019
  • 最寄駅
     - 都営三田線・浅草線「三田駅」から徒歩約3分(約183 m)
     - JR「田町駅」からも徒歩圏内(約4分/290 m)
  • 席数:カウンター13席(全席禁煙)
  • 支払い:クレジットカード・電子マネー・QRコード決済対応
  • 駐車場:なし
  • 予約:不可

営業時間

  • 営業時間:毎日(平日・土日祝とも)11:00 〜 22:30(L.O. 料理 22:00)

『東京背脂黒醤油ラーメン 伍福軒 田町店』への行き方

 JR田町駅の三田口より下車。

 駅前の横断歩道をわたり慶応仲通り商店街へ。

 北(芝公園)側に向かって歩きます。焼肉百名店に選ばれた有名店『ホルモンまさる』の横を通過します。

 同じ並びに『伍福軒 田町店』があります。駅からの所要時間は徒歩約4分ほど。

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