冒頭からグルメと関係のない話ですが、公開から3週間強で早くも興行収入54億円を突破。大ヒットで絶好調なのが『劇場版チェンソーマン レゼ篇』。
 主題歌である米津玄師の 『IRIS OUT』、エンディングテーマの米津玄師, 宇多田ヒカル『JANE DOE』も大きな話題となりました。
原作は藤本タツキによる漫画で2018年から週刊少年ジャンプで連載開始、コミックスは累計3000万部を突破、「このマンガがすごい!2021」オトコ編1位にランクインする人気作。2022年からは少年ジャンプ+に連載の場を移すとともにTVアニメ化も実現している。


じつは『劇場版チェンソーマン レゼ篇』の舞台のモデルとされているのが、東京の千代田区猿楽町2丁目~西神田1丁目付近。
「葵ビル」の細道や猿楽町から駿河台へとつづく女坂の石畳の階段は、劇中でヒロインであるレゼがアルバイト先である「カフェ二道(ふたみち)」に向かう出勤経路の風景そのままだったりします。

それから主人公のデンジとレゼが初めて出会った場所ではないかとファンの間で囁かれているのが、錦華通りのカトリック神田教会前の電話ボックス。


…しかも電話ボックスの中には劇中に登場した白いガーベラの花と缶コーヒーの空き缶が。おそらくファンの誰かが置いたのでしょうね。
 よく見ると劇中の時代設定である1990年代半ば当時の缶に似せてプルタブが切り取られているのが何気に芸が非常に細かいです(笑)


…最強のトースト、餃子、生姜焼き、そしてハンバーガー。
『チェンソーマン』の劇中で印象的な食べ物はいくつかありますが今回はハンバーガー。実はこのレゼと出会った電話ボックスの数十メートル先、同じ並びにあるハンバーガーの超有名店が『I-Kousya(アイコウシャ)』。です
創業は2003年。一般的なファストフードの安価なハンバーガーとは異なり、食材や手作りによる調理法こだわった高品質なハンバーガーを「グルメバーガー」と呼びますが、日本でグルメバーガーブームが起きた当初から営業を続けている重鎮的な店であり食べログにおいてハンバーガー百名店に過去6度の選出実績あり。
店名は店主の曽祖父が明治時代から経営していた牛乳店『愛光舎(あいこうしゃ/愛光舎牛乳店)』に由来しており、元々は少し離れた水道橋駅前で店舗があったものが2025年の7月にこの西神田に移転リニューアルしています。
著者もチェンソーマンの聖地巡りついでに3年ぶりに訪問してみました。
『I-Kousya(アイコウシャ)』で注文したもの
・テリヤキバーガー ¥1705
・コーラゼロ ¥495
※ 会計は現金のみなので注意。

コーラは瓶なのが嬉しいですね。
テリヤキバーガー

前回は王道のベーコンチーズバーガーだったので今回はテリヤキで。ハンバーガーは分解状態で提供されます。


鮮度の良さを感じ支える瑞々しい野菜にオージービーフを鉄板で焼いたパティ。照り照りのソースがたっぷりと塗られ食欲をそそります!


何とか合体させる事ができました!包み紙に包んでいただきます。
ハンバーガーの構成は上からバンズ、マヨネーズ、オニオン、レタス、スライストマト、テリヤキソース、パティ。バンズは内側を鉄板で焼かれてて水分が飛んでおりサックリと軽やかな食感。咀嚼すると小麦由来の素朴な糖の甘さと香りの良さを感じさせます。
 パティはハンドチョップかな?通常のひき肉よりも「肉の塊感」が強めでゴロゴロとした粗い食感と固さを感じさせます。脂身たっぷりアブラギッシュ&ジューシーというよりオージービールらしい赤身肉の風味の濃さが前面に出てくるタイプ。
 さすが『I-Kousya』さん。久々でしたがパティのゴロゴロ感、肉の風味の濃さは相変わらず特筆モノです。
個人的に何より感動したのがテリヤキソースとマヨネーズの最強のコンビネーション。ねっとり粘度がありコク甘かつ胡麻の香りの良さがあるテリヤキソースに、辛子入りのツンとしたマヨネーズの酸味がアクセントになってます。マヨネーズは卵黄ぽさよりも酢のビネガーがやや優勢。このテリヤキとマヨネーズの組み合わせは絶妙ですよ。

付け合わせはフライドポテトではなくポテトチップスです(フライドポテトは別途注文することが可能)。皮つきでジャガイモの野菜としての香りをほどよく残しています。油も軽くパリッとした食感がたまらない。

卓上には調味料として塩、胡椒、HEINZのボトルタイプのケチャップが置かれていました。
あとがき
以上、移転しても相変わらず名店らしい美味しさの『I-Kousya』でした!
映画版チェンソーマンの劇中でも一瞬「ファミリーバーガー」が登場してましたし、チェンソーマンの聖地巡りのついでに訪問してみては?


ちなみに御茶ノ水界隈は餃子や生姜焼きなどチェンソーマン登場グルメが豊富ですので併せてお試しあれ。
メニュー表のギャラリー


お店の基本情報
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 店名 | I-Kousya(アイコウシャ) | 
| 住所 | 東京都千代田区西神田1-4-11 サンポウ水道橋ビル 1F | 
| 電話番号 | 03-3291-4102 | 
| アクセス | JR 総武線各駅停車「水道橋駅」東口 徒歩約5分、都営・東京メトロ「神保町駅」A5出口 徒歩約5分 | 
| 席数 | 19席 | 
| 支払い方法 | 現金のみ | 
| 予約 | 予約不可 | 
| 曜日 | 営業時間 | 備考 | 
|---|---|---|
| 月・火・木・金・土 | 11:00 ~ 17:30 <L.O. 17:30> | 通し営業(昼〜夕方) | 
| 日・祝 | 11:00 ~ 15:30 <L.O. 15:30> | 夕方の営業なし | 
| 水 | 定休日 | 
『I-Kousya』への行き方

地下鉄神保町駅のA5出口より下車(画像はA3出口)。

都道301号線を北(水道橋方面)へ。

右折して西側の鉄華通りに入ります。

しばらく進むと『I-Kousya』さんがあります。神保町駅からの所要時間は徒歩5分程度。水道橋駅も御茶ノ水駅もほぼ同じくらいです。

