伊豆半島旅行といえば“伊豆の豊かな海の海鮮料理”も醍醐味ですよね?
沢山お金さえ払えば「豪華な良い宿に泊まって、美味しい料理がたらふく食べられる」のは当たり前の話ではありますが、多くの人が最大限に伊豆を楽しみつつ如何に「宿泊費+食事代」を抑えるか悩んでいるのではないでしょうか?
とくに食事に対する優先度が高い旅行者がコスパよく伊豆を楽しむ方法は幾つかありますが、たとえば「①:宿はビジネスホテルで節約しつつ海鮮料理店で食事代はしっかり払う」であったり、最近流行りの「②:オールインクルーシブ(飲み放題&食べ放題)付の宿を選んで旅費を2~3万円台に抑える」という方法もあるでしょう。

…ですが、今回私が提案するのはズバリ「南伊豆や西伊豆の民宿を利用する方法」です。
このエリアの民宿をよ~くリサーチすると大手の温泉宿よりもずっと格安で、しかも伊勢海老や金目鯛といった高級食材を使ったディナーが付いてくるところがポツポツあります。
実際に著者が泊まった南伊豆町の『めぐみ荘』もその一つ。豪華な海鮮料理含む食事つきで一泊二日12000円と超絶レベルで破格でしたのでご紹介したい。
夕食

・伊勢海老の刺身
・金目鯛の刺身
・鮪の刺身
・真鯛の刺身
・カンパチの刺身
・金目鯛の西京焼き
・ご飯
・ワタリガニの味噌汁
・ホタテのグラタン
・ズワイガニのグラタン
・白身魚のフライ
・トコブシの煮物
・ナスの田楽
・キュウリの和え物
・玉子豆腐
・めかぶ
・漬物
・フルーツ盛り合わせ



まずは「伊勢海老の刺身」。じつは南伊豆といえば静岡県内1位、全国9位の水揚げ量を誇る伊勢海老の産地ですから期待大です!
ぶりんとした反発係数と弾力感高めの身肉と強い甘味が同時に感じられる。控えめにいって絶品ですよ。

つづいて金目鯛、マグロ赤身、真鯛、カンパチの刺身。



特有の甘味を蓄えた金目鯛や真鯛の刺身が最高!高級食材が惜しげもなく出てくるのが素晴らしいですね。

「金目鯛の西京焼き」。伊豆の海を代表する魚の一つですよね。
秋冬シーズンの金目鯛がたっぷり蓄えた脂の甘さに味噌が溶け込んで渾然一体に。

白米は「旅館スタイル」でお櫃入りで提供されます。
おかわりOKで優しいおばちゃんから「炊飯器に入ってるご飯ぜんぶ食べておいて~」と言われました(笑)

「ワタリガニ(ガザミ)の味噌汁」です。カニの甘味や磯のエキスが汁にしっかりと染み出しておりこちらも絶品。

「ホタテのグラタン」、貝柱がコリコリ食感で美味。ベシャメルソース風の優しい味付け。

「ズワイガニのグラタン」と「白身魚のフライ」。

「ズワイガニのグラタン」は中にホクホクとしたジャガイモとカニ身が入ってました。

魚の種類不明ですが「白身魚のフライ」。衣はザクザクとしたクランチーな食感で衣に練りこんだ海苔の磯の香りがよかったです。

アワビをワンサイズ小さくしたような見た目の「トコブシ」の煮物。何気にこれも高級食材の一つです。
柔らかさと甘さ、煮汁のしょっぱみの3つを合わせており最高に美味しい。

「ナスの田楽」。トロトロのナスの果肉と味噌のマッタリ感、塩気のコンビネーション。

「きゅうりの和え物」。胡麻ベースのタレで味付けされていました。



こざっぱりとした「玉子豆腐」と「めかぶ」「漬物」を挟んで小休止。

「フルーツ盛り合わせ」。いきなり家庭的なデザートです(笑)
ちゃんと旬の梨や葡萄が入っているのがいいですね。
朝食

・アジの干物
・焼きナス
・シュウマイ
・カニカマとブロッコリーの小鉢
・蒲鉾
・茎ワサビ
・カンパチの漬け
・ウインナーの炒め物
・漬物
・目玉焼き
・味付け海苔
・白ご飯
・伊勢海老の味噌汁


朝7時半に食堂に行くと朝食が用意いただきました。
こちらも伊豆半島名物の「アジの干物」。塩気が強すぎずアジそのものの豊かな風味が前面に出ている一品。あまりに美味しかったので頭を残して全てお腹の中に(笑)

「焼きナス」と「シュウマイ」。
昨晩の夕食の味噌田楽と比べるとあっさりとしてて朝食向けの味付け。

「カニカマとブロッコリーの小鉢」。こちらは家庭的で優しい味付け。

「蒲鉾」と「茎ワサビ」。
伊豆半島周辺だと小田原の『鈴廣』が有名ですが、南伊豆の蒲鉾も美味しいですね。涙腺がツンツンする「茎ワサビ」の刺激も良いですね。


「カンパチの漬け」。ねっとりと舌に絡む食感と甘辛いタレの味付けが絶妙。
朝っぱらからこんな贅沢なモノを食べて良いのでしょうか?



「ウインナーの炒め物」、「漬物」、「目玉焼き」。
南伊豆の豪華な海の幸と家庭料理が交互に来るのがよいですね。

度肝を抜かれたのが 「伊勢海老の味噌汁」。前日夕食の伊勢海老の頭を出汁にしています。

伊勢海老のうま味による濃厚な味がベースですが、削った柚子皮の清涼感がうまく中和してくれてますね。
部屋・設備など

部屋(一名)の部屋の雰囲気はこんな感じです。アメニティ類は以下の通り。
| ○ | ハンドタオル | ○ | ボディソープ | × | ドライヤー | × | 温水洗浄トイレ |
| ○ | 歯ブラシ・歯磨き粉 | ○ | 石けん | ○ | 羽毛布団 | × | くし・ブラシ |
| × | バスタオル | ○ | 浴衣 | × | 髭剃り | ||
| ○ | シャンプー (リンスインシャンプー含む) | × | パジャマ | × | シャワーキャップ | ||
| ○ | リンス | × | バスローブ | ○ | 綿棒 |
伊豆の海を望む岩風呂などもあり眺望もまずまず良かったです。
多くのビジネスホテルで標準装備のWi-Fiや各部屋に空気清浄機が備え付けられてませんが、あくまでご家族経営の民宿のため現代のビジネスホテル基準で設備関係に完璧を求めるのは少し酷な話で必要十分だと個人的には思います。

民宿付近を散歩すると切り立った岸壁と伊豆の海もあります。
あとがき
以上、『めぐみ荘』でした。伊豆が誇る豪華な海鮮はじめ食事が朝夕ついてきて宿泊費12000円!民宿という事を踏まえてもあまりにも破格のリーズナブルさかと思います。
食事も伊勢海老や金目鯛など高級食材だけでなく家庭料理も多く、民宿らしい温かみも味わえる醍醐味を兼ね備えているのも素晴らしいですね。
伊豆旅行というと有名な旅館やリゾートホテルに目が向きがちですが、とくに西伊豆や南伊豆の民宿はクオリティとサービス、コスパいずれも高水準で個人的にかなりオススメです。ぜひお試しを
お店の基本情報
◎ 基本情報
- 住所:静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜632
- 電話番号:0558-67-0731
- 駐車場:あり(無料、先着順)
- 支払い方法:現金のみ
◎ チェックイン・チェックアウト
- チェックイン:14:00〜19:00
- チェックアウト:10:00
※プランにより開始・終了時間が多少異なる場合があります。
◎ 施設情報
- 客室:和室8室(冷暖房・テレビあり)
- 風呂:展望風呂(貸切可)
- 温泉ではないが、太平洋と夕日を望めるロケーションが特徴
- 料理:海鮮中心
- 伊勢海老・あわびなどを使った料理プランが人気
- ペット:不可
◎ アクセス
電車・バス:
- 伊豆急下田駅 → 南伊豆東海バス「伊浜」行き → 徒歩約3分
車:
- 東名・新東名「沼津IC」から国道136号経由で約2時間30分
◎ 料金目安
- 1泊2食付きで 1人あたり13,000円前後〜
※季節・料理内容(伊勢海老の有無など)により変動あり
◎ 営業日
- 年中営業(定休日なし)
※急な休業の場合もあるため、予約時の確認推奨
『めぐみ荘』への行き方
現実的には自動車かバス以外でのアクセスは難しい。最寄りの伊豆急下田駅からも30km近い距離があります。

