師走のとある日、丸の内の某トンカツ店を伺ったところ忘年会でまさかの貸切営業。
正確に言うと商業ビルのフードコートの中に中華やイタリアンといった別ジャンルの店と共に某トンカツ店が出店しているのですが、フードコート全体を貸し切って会社の忘年会が催されていました。最近の忘年会は多様化しているなぁ…

私の口はすっかり「トンカツをお迎えするモード」。
ガッカリと肩を落として東京駅-有楽町間のガード下を歩いていると、偶然『とんかつ繁(しげ)』の看板と出くわす。

しかも看板をよく見ると「祝 50年」の文字、創業は1972年と古くなかなかの老舗のようだ。これは運命だなと感じ入店してみる事にしました。
横並びのカウンター席を中心として鰻の寝床のように細長い店内。いかにも昭和から続く大衆店という佇まいがよき。穏やかな大将が常連と思しきお客さん達と楽しく会話しておりアットホームな雰囲気が印象的だ。
どうやらランチタイムには近隣のサラリーマンが数多く訪れる人気店らしい。
『とんかつ繫』で注文したもの
・ロース・ヒレ定食 ¥2300
※ 会計は現金のみのため注意
ロース・ヒレ定食

注文したのはロースとヒレ両方が楽しめる定食。ご飯・味噌汁・漬物・千切りキャベツ付。

厚みとザクザクとした剣立ちの良さを兼ね備える衣。咀嚼するとメイラード反応した小麦の薫香感が鼻孔をくすぐる。近年流行りの低温調理系のトンカツどこ吹く風のオーセンティックかつ王道なスタイル。


豚肉の銘柄は不明ですがブリンとした弾力感に富んだロース。分厚い脂身が入っていますが林SPFと比較するとサラリとしてて軽く食べ終えた後もお腹に脂のズッシリ感が来ません。
ヒレの方はメンチカツのような丸っこい形状で犬歯で噛むとストッと垂直に綺麗に歯切れていく柔らかさ。それでいてかみ締めるとうま味が内側からジワジワッと湧いてくる。これはウマい!個人的にはヒレの方が好み。


卓上のソースは酸味感ひかえめのマイルドな味わい。


味噌汁と漬物の近影。何気に漬物がさっぱりとした口当たりで美味。

デザートにグレープフルーツがついてくるのが嬉しい。柑橘類特有の爽快感で口の中に残るトンカツの油脂感を中和して完食です。
あとがき
以上、『とんかつ繁』でした!
半世紀に渡り近隣のサラリーマンの胃袋を支えてきた昭和を思わせる昔ながらのトンカツが味わえる面白い店。東京駅にも近いので出張ついでの訪問にも最適です。
ぜひお試しを。
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お店の基本情報
所在地
東京都千代田区丸の内3-6-10
JR高架下
(有楽町駅から徒歩約3分、日比谷駅からも徒歩圏内)
電話番号
03-3231-4885
※予約不可
営業時間
平日(月〜金)
・11:00〜14:00
・17:00〜20:30
※材料切れなどで早仕舞いする場合あり
定休日
土曜日
日曜日
祝日
支払い方法
現金のみ
(クレジットカード・電子マネー・QR決済不可)
席・設備
・カウンター席、テーブル席あり
・席数は約16〜17席前後
・全席禁煙
・個室なし
・駐車場なし
『とんかつ繁』への行き方

場所はJR東京駅とJR有楽町駅間のガード下にあり、両駅から徒歩3分程度です。
東京メトロ銀座一丁目駅、銀座駅、有楽町駅、日比谷駅なども徒歩圏内です。

