首都圏周辺で「アジフライ推しの町」といえば神奈川県小田原市。
TBS系列『マツコの知らない世界』のアジフライ特集でも小田原が大きく取り上げられ、相模湾に面する小田原の早川港はアジフライが美味しい場所として紹介されてましたね。
一方で西日本、とくに九州で「アジフライの聖地」として知られているのが実は長崎県松浦市です。
アジの水揚げ量日本一を誇り自治体をあげて「アジフライの町」として売り出す松浦には数多くの美味しいアジ料理の店があるんですよ。

東京都内において松浦産のアジを使った世にも珍しい「アジフライ専門店」があり伺ってみました。
九段の『トーキョーアジフライ』の運営母体は福岡の天神の飲食店グループ株式会社カタンナッセで、2022年にオープンした人気店。
アジのみならず「五ツ星お米マイスター」が厳選した銘柄米を羽釜で炊いたご飯も魅力的だ。
『トーキョーアジフライ』で注文したもの
・手仕込みアジフライ定食 ¥1980
ランチは定食1本。この日は数量限定で胡麻鯵の刺身もありました。
手仕込みアジフライ定食

アジフライは作り置きをせず注文を受けてから揚げている。注文から料理の到着まで約10分ほど。

5枚におろしたアジ。上げ方はしっかり揚げのキツネ色ではなく、低温調理の色白な衣。千切りキャベツを台座にして上手く立たせて盛り付けしてある。
訪問したのは7月初旬でちょうどアジの旬の時期。犬歯で嚙むとサクッと衣が軽快な音を立て、糸がほつれるようにホワホワと柔らかく歯切れするアジの身肉がたまらない。
骨の部分は「骨せんべい」風にクランチーに揚げられている。骨の周りの中落ちの肉の味が濃くて美味。



『トーキョーアジフライ』は薬味が豊富なのも特徴的。
・自家製タルタルソース
・しょうゆ
・九州醤油
・ウスターソース
・雪塩(宮古島)
・パルメザンチーズ
・卵黄醤油漬け
・わさびおろし
上記に加えこの日は日替わりで「青唐辛子の醤油漬け」が付いてきました。


アジの素材のうま味が強いのでシンプルに雪塩でもよいが、一時期九州に住んでいた著者には九州の甘い醤油が嬉しい。
九州の醤油って慣れるとコクが感じられて美味しいんですよね(笑)

羽釜で炊いた銘柄米はおかわり無料。ホクホクとした口当たりと、濃い甘味が引き立って美味しい。


ご飯をおかわりして二杯目は説明書きに載っていたオススメの食べ方、ご飯にアジフライと黄身醤油漬けを乗っけてパルメザンチーズをふりかけてみました。(失敗して卵黄がつぶれてしまったのはご愛嬌)
アジの風味に濃ゆい卵黄のマッタリ感、パルメザンチーズ特有のコクが加わってギルティな味わい。


最後は味噌汁や漬物で口の中を整えて完食!ごちそうさまでした。
あとがき
以上、『トーキョーアジフライ』でした!
忖度ぬきに言えば羽釜で炊いたおかわり無料のご飯に、多種多様な調味料によるという付加価値はあるものの定食で1980円は少し割高には感じます。どうしても同じ長崎松浦産のアジを使った高田馬場の人気店、『酒肴 新屋敷』さんのアジフライと比較してしまいますね。
…ですが、その一方で千代田区という都心ど真ん中でオフィスワーカー向けに「聖地」のアジフライが手軽に食べられるのは十二分に評価に値するのかなと思います。
余談ですが冒頭で紹介した長崎県松浦市はアジフライを使った沢山の魅力的なPR動画はじめ発信しており、見ているだけでも面白いので興味あれば是非覗いてみてくださいね。
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お店の基本情報
🐟 基本情報
- 所在地:
東京都千代田区九段南3-8-10 ACN九段南ビル B1F(市ヶ谷駅A3出口から徒歩約3分、九段下駅2番出口より徒歩約5分) - オープン日:2022年3月31日
- 席数:約20〜24席(カウンター+テーブル)
- 営業時間:
- 火〜金:11:00–15:00(LO 14:30)/夜営業17:30–20:30(LO 20:00)
- 土日:11:00–15:00(LO 14:30)
- 月曜定休(または売切れ次第終了)
- 支払い:現金。QR決済(PayPay等)対応
『トーキョーアジフライ』への行き方

九段下方面からの場合は九段下駅2番出口より下車。


皇居、靖国神社前を通過し靖国通りを西にむかって歩きます。

『トーキョーアジフライ』に到着。所要時間は駅から徒歩で約5分程度です。