【秩父『珍達そば団子坂店』】ネギまみれの秩父のソウルラーメンをいただく!

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しポイント
・秩父のソウルラーメン
・懐かしさの中にオリジナリティを感じる独特の魅力
・大量の甘いネギ
・香るゴマ油

すすめのシチュエーション
・おひとり様で
・ラーメン好きな友人と
・秩父観光ついでに

 ネギにまみれた圧倒的なビジュアルに一目ぼれ。いつか絶対に行ってみたいと思っていたのが『珍達(ちんたつ)そば団子坂店』。

 秩父のソウルフードとして長年愛されており直近の「ラーメンWalkerグランプリ埼玉2024」でも銅賞に選ばれるなど、このエリアきっての人気店です。

 店表の看板には「関東甲信越で有名な珍達そば」の文字が誇らしげに掲げられている。

 コチラの沿革をまとめると、1966年(昭和41年)ころ浅賀達明氏によって創業。1985年(昭和60年)に弟子が受け継いで二代目店主となる。この当時は仕入れルートも確立されておらず、珍達そばのシンボルである大量のネギを日々集めるのも一苦労だったそうだ。

 その後、2007年に二代目の孫にあたる小崎 雅也氏が三代目としてこの店を受け継ぎ現在に至る。

 平日の13時ころ訪問したが約15人の大行列これは予想以上の人気ぶりだ。50分ほど並んでどうにか入店できました。

 店の目の前には秩父のシンボルである武甲山(標高1304m)がそびえたつ。木は綺麗に伐採されており地肌がむき出しの異様な光景です。

 ここで採掘された石灰岩は、世界シェア7位を誇る国内最大のメーカーである秩父太平洋セメントによってセメント関連製品に加工され出荷、全国各地の建築需要を支えています。

 スマートフォンのレンズを望遠レンズにして100倍ズームすると、山の斜面に段々状の足場を作って作業する重機の様子が見られます(望遠でこんなに遠くの被写体に寄れる最近のスマホってすごい!)。

 行列に並んでいる時間にこの光景を眺めているとこの山で産出される膨大な石灰岩が秩父の産業を支えているんだなと強く感じます。
 こんなに標高が高い山を採掘場に変えてしまえる人間の力って凄まじいものがあります。秩父鉄道の車中から見えた秩父太平洋セメントの本社工場も巨大で圧倒されましたし色々と考えさせられますね。

 『珍達そば』はカウンター席と座敷席があります。年季が入った畳のザ・老舗な座敷席、ほっこりしてしまう雰囲気の良さがあります。

目次

『珍達そば 団子坂店』で注文したもの

・珍達そば ¥850

 ラーメンのメニューは看板メニュー「珍達そば」のほか、「みそ珍達そば」、「らーめん」、「みそらーめん」、「チャーシューメン」の5種。
 「珍達そば」と「チャーシューメン」はスープが違うらしいので注意。

珍達そば

 夢にまで見た『珍達そば』。一面がネギ、ネギ、ネギ。

実物のビジュアルが予想を超えて最高すぎ

 ラーメンが運ばれてきて店の方から「熱いので気をつけてください。」と注意いただきます。レンゲを持つ手がすでに熱い…ひとくちスープ飲むと確かに熱々!

 著者はとくに猫舌ではありませんがそれでも熱かったです。現代の一般的なラーメンよりかなり温度は高いと思います。熱いものが苦手な方は最初の一口に注意しましょう。

 熱いのを乗り越えるとゴマ油の非常に芳醇な香りが鼻孔をくすぐります。豚のげんこつを主体とした出汁の清湯スープはクセがなくさっぱりと澄んだクリアーな味わい。カエシの醤油も塩分のギンギン感がなく全体的に滋味深いものの煮干しやゴマ油の風味が彩りを添え、決して豚骨単調ではない複雑性のある味わいが出ている。

 一見するとホッコリとする昔ながらの中華そばのようですが、オリジナリティあふれるそして不思議と中毒性のあるフレーバー。これはメチャうまいわ!

 やはりスープを格上げしているのがネギの存在感。辛味がなく強い甘味とにゅるんとした柔らかい食感が特長的。さっぱりとしたスープの中にネギの甘味が映えますね!

 公式HPによると現在はこれらのネギは埼玉県北西部の寄居や本庄の農家から仕入れているらしい。
 寄居といえば戦国時代の後北条氏の一門・北条氏邦の居城の鉢形城のある場所ですね。秩父の前に鉢形城に立ち寄ってたのでよく分かります(笑)

 麺は低加水のストレート細麺。九州の博多や長浜、久留米の麺に少し似ている感じがします。

 最初はプツプツとした小気味よい歯切れの良さがあり、途中からはスープの温度の熱によるものかゆるっとした食感に変化。すする度に麺がスープ表面のゴマ油のまとってきて香りが立つのがイイですね。

 卓上には京都ラーメンのものによく似た辛子味噌が置かれています。

 ねっとり感だけでなくザラザラ感も内包した舌ざわり。唐辛子のカプサイシンとニンニクの辛味成分の双方が効いてます。スープに沈めるとあっという間に滋味深いスープからガツンとパンチのある風味に変化。

 大きな味の変身ぶりもお見事でした!

あとがき

 以上、秩父民のソウルフード『珍達そば 団子坂店』を堪能してきました!

 昭和生まれの人にとって懐かしい昔ながらの中華そばの要素と、この店にしかないネギやゴマ油といった独自性も感じられる非常に魅力的な一杯!

 また特筆すべきは店の奥様(?)の温かみのある丁寧な接客もとても素敵で好印象でした。ぜひ秩父観光ついでに訪問いただきたい。

メニュー表のギャラリー

お店の基本情報

項目内容
名称珍達そば 団子坂店
住所埼玉県秩父市東町 23-4
電話番号0494-22-1571
アクセス秩父鉄道「御花畑駅」から徒歩約3分 、西武秩父線「西武秩父駅」から徒歩4~5分程度
駐車場店舗専用の駐車場は無し。近隣駐車場を利用する必要あり
曜日営業時間備考
平日(月~金)11:00 ~ 16:00 スープが無くなり次第、早じまいの場合あり
土日祝11:00 ~ 19:00 同じく売り切れ次第終了の可能性あり
定休日水曜日

『珍達そば 団子坂店』への行き方

 秩父鉄道の御花畑駅にて下車。

 踏切を渡って団子坂通りを東へ。

 坂を登って左手に『珍達そば 団子坂店』があります。御花畑駅からの所要時間は徒歩約3分ほど。

 西武秩父駅からも徒歩圏内です。

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