夏に涼やかな「雲水そば」@浅草『寺方蕎麦 長浦』

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しポイント
・涼やかな「雲水そば」
・辛くない「甘い大根」

すすめのシチュエーション
・酷暑の日にさっぱりと食べたい時に
・浅草観光ついでに

 本日は浅草の『寺方蕎麦 長浦』。

 元々は1927年(昭和2年)に墨田区向島にて創業。その後、銀座・赤坂・浅草に店舗展開するものの現在は浅草の店舗を残して全て閉店しています。

 そのルーツは創業者の生まれ故郷である愛知県一宮市の妙興寺に江戸時代から伝わる「蕎麦覚書」という書物を元に商売を始めた事にあり、屋号に“寺方”が付いていたり名物が“明光寺そば”だったりするのはそれが理由。

 とりわけ「寺方蕎麦」とは元々は禅寺で食べられていた蕎麦の事であり、それが故に市井の蕎麦屋とは異なる一風変わった蕎麦が食べられるのです。

目次

『寺方蕎麦 長浦』で注文したもの

雲水そば ¥1700

雲水そば

 大根おろしに覆われた驚愕のビジュアル!まるでフワフワな新雪のよう。

 蕎麦そのものには味がついていないので満遍なくツユをぶっかけていただきます。

 箸でたぐるとまるで雲海の中から蕎麦が顔をのぞかせる。

 ムラのない機械打ちのような精密で均整の取れた蕎麦は摩擦係数低め。すするとツルツルと滑らか。線は細いながら鋭角的でシャープなエッジや強靭さを感じさせるコシもありしっかりと力強い。

 一方で後述する大根の風味が前面に出てくるので、蕎麦自体の風味や甘味はほどほどといったところ。

 意外にも一切の辛味がない大根。

 科学的に言うと大根はすりおろす事で細胞が壊れ、辛味成分であるイソチオシアネートが生成されて辛くなる。ところがどのようなマジックを使っているのか分からないが、この「雲水そば」は全く辛くない。

 どころか大根は甘味さえ感じさせ、ツユの鰹の風味やコク、塩味(えんみ)と合わさって調和しつつさっぱりとした味わいに仕上がっている。ひんやりとしたツユの冷たさや大根のシャリシャリとした繊維質もあり、見た目のシンプルさ以上に奥深く表情豊かな蕎麦だ。

 もちろん食べ終えたら蕎麦湯が付いてきます。開店から一巡目に入店して茹でてもらったファーストロットだったため蕎麦湯はかなり薄味です。

 店によっては蕎麦湯にそば粉を入れてトロみを付けている所もあるので、ファーストロットが薄いという事は逆説的に『長浦』さんはそば粉でドーピングはしていない、とも言えますね。

あとがき

 以上、『寺方蕎麦 長浦』でした!

 正直なところ訪問前は具が大根だけのシンプルな蕎麦が1700円は少々お高いかなと思ったのですが、その一方で確かに味は間違いがなかったのと「淡雪のようなビジュアル」「甘い大根おろし」「ツユと大根のコンビネーション」など他店には無い付加価値も沢山あったので蕎麦好きならば行って損はないと個人的に思いました。

 注意点としては人気店なので開店前から行列が出来ており開店時刻と同時にほぼ満席状態に。蕎麦前に日本酒を注文するお客さんも時折いる関係で回転率もまちまちなので、開店前から並ぶか他のお客さんが少ない時間帯を狙って訪問するのがベターかもしれません。

 著者は次回訪問の機会があれば「妙興寺そば」を食べてみたいと思います。

メニュー表のギャラリー

お店の基本情報

営業時間

  • 営業日すべて:毎日 12:00~17:00
    すべての曜日(月曜日〜日曜日)で、昼の時間帯のみ営業しています。

定休日

  • 定休日あり
    毎月 1日/5日/10日/15日/20日/25日/30日 に休業(店公式FBに記載あり)

その他店舗情報

  • 住所・アクセス
    東京都台東区浅草1-13-1。つくばエクスプレス浅草駅から徒歩約2〜5分、東京メトロ浅草駅から徒歩約5分。
  • 支払い方法
    現金のみ、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済は不可。
  • 禁煙情報
    全面禁煙。

まとめ表

項目内容
営業時間毎日 12:00~17:00
定休日毎月1・5・10・15・20・25・30日
住所・アクセス台東区浅草1-13-1/浅草駅より徒歩約2〜5分
支払い方法現金のみ
禁煙・喫煙全面禁煙

『寺方蕎麦 長浦』への行き方

 東京メトロ浅草駅で下車。

 雷門通りを西(田原町・上野方面)に向かって歩きます。

 雷門通りを1本北に入ったところに『寺方蕎麦 長浦』があります。駅からの所要時間は徒歩約5分。

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