
本日は赤坂の「胡粋(こすい)」。
店主はスープカレーの有名店「マジックスパイス」はじめ、スープカレー2店、スパイスカレー、タイカレー、シンガポール料理など様々な店で修業し休日は自らカレーを食べ歩く筋金入りのカレー・マニア。
カレーの聖地・下北沢で一年半ほど間借り営業の後、2022年10月に赤坂に移転。
店名はパクチーの古名「胡荽」に由来しています。

店は「センチュリオンホテルグランド赤坂」
地階の飲食店フロアにあります。

ホテルのフロント横の入口をくぐり…

階段を降りて

真新しい飲食店街。居酒屋などが並びます。

やや奥まった場所にお店がありました!

小綺麗な店内。地下階と思えないほど明るく、天井が高いので開放感があります。
「胡粋」で注文したもの
・3種盛りカレー ¥1350
・美酢ラッシー(ザクロ)¥300
3種盛りカレー

うおぉー!
鮮やかな色使いのスパイスカレー!
① ほうれん草塩麹チキンカレー
② カルダモントマトポーク
③ 麻辣山椒豚キーマ
上記のうち①は週替わりカレー、②はレギュラーメニュー。③のキーマカレーは3種類の中から選ぶシステムでした。

まず「①ほうれん草塩麹チキンカレー」。
じっくり煮込んだカレーはほうれん草の繊維質が溶け込んでおりザラリとした舌ざわり。
塩麹と出汁のまろやかさとカスメリティの華やかなハーブ系の薬膳の香り、爽快な後味の辛さの三者が綺麗な正三角形を成す味わい。
北インドの典型的料理に「サグカレー」という菜の花を使った緑色のカレーがありますが、それとは異なる塩麹の「和」の要素が感じられるカレーだ。

チキンは大きいもののぷっくりとした弾力感がありつつも、スジ感はなく柔らかく食べやすい。

つづいて「②カルダモントマトポーク」。
水分量が多くサラリとした口当たり。カルダモン特有のパキッとした明瞭度高めの刺激的なスパイス感がありつつも、グレービーな動物性の出汁感が土台を支えており繊細さをも包含する構成。

豚肉は部分的に脂身の入った部位が使われている。こちらもチキン同様に優しい歯ざわり。
上述の通り水分量多めのサラサラ寄りなのでライスにカレーがよく浸透する。
ライスはバスマティライスではなく日本人が食べ慣れたジャポニカ米。水分量と粒立ちのバランスの良い炊き方です。

最後は「③麻辣山椒豚キーマ」。

ゴロッと粗挽きのキーマは肉肉しい食感。
単に辛いだけでなく山椒のピリリと舌先の痺れる感触がある。
四川料理では陳麻婆豆腐(本場の四川式麻婆豆腐)などの料理の痺辛さを表現する際に「麻辣(マーラー)」という単語が用いられるが、まさにそういった味わいだ。
麻辣味が酢の爽やかな酸味の紫キャベツのアチャールともよく合う。

副菜は人参、枝豆、ゴボウ。
ピクルス的なさっぱりとした味わいで良いアクセントになります。
美酢ラッシー(ザクロ)

珍しいお酢のラッシー!
健康にもとっても良さそうです。
ヨーグルト単体のラッシーと異なり、
一度、えづくような強めの酸味感を経由してからザクロの甘味に行きつく感じ。
口中に残るカレーの味を酢ラッシーでさっぱりと洗い流し完食だ。
あとがき
以上、「胡粋」でした!
塩麹や出汁といった和の要素に、
山椒を使った麻辣仕立てのカレーの中華の要素、さらにはインド亜大陸のアチャールなども組み合わせた、多国籍でオリジナリティに溢れる一皿。
様々なジャンルの飲食店を渡り歩いた飲食店での経験やキャリアが余すところなく活かされており食べ応えがありました。
食べ終わった時から次の週替わりカレーが気になってしまう。週替わりカレーは店のInstagramで公表されているので、ぜひチェックの上訪問いただきたい。
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お店の基本情報
店名:胡粋(こすい)
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂3-12-3 コンチネンタル赤坂V B1F
電話番号:03-6441-3084
アクセス:
- 東京メトロ千代田線「赤坂駅」1番出口より徒歩約1分
- 東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附駅」エレベーター口より徒歩約5分
- 東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」11番出口より徒歩約6分
営業時間
・月曜日:11:30~15:00
・火~土曜日:11:30~15:00、17:30~21:30
・定休日:日曜日
支払い方法
・現金
・クレジットカード:Visa、MasterCard、American Express
・QRコード決済:PayPay