蒲田といえば“都内最大のとんかつ激戦区”
都内でもトップレベルの有名店『檍』や林SPF豚のとんかつを広めた第一人者『丸一』、低温調理系の白いとんかつ『大希』など数々の有名店がしのぎを削っています。

ですが、お隣の雑色(ぞうしき)にも知る人ぞ知る名店があるんですよ!…その名は『とんかつ七十朗』。
2021年創業とまだ新しい店で食べログの評点も「3.45」とそこまで高くないのですが、2023年には開店から僅か2年でミシュランガイド東京で価格以上の満足度を示すカテゴリー「ビブグルマン」として掲載される。実はかなりスペックが高い店なのです。
店内は落ち着いていますが、高級店のような敷居の高さは感じさせない気軽な雰囲気。換気もしっかりしていて揚げ物商売の店ながら油の嫌な臭いが一切せず居心地がよかったです。
『とんかつ 七十朗』で注文したもの
・ロースとヒレのミックス定食 ¥1900
支払いは現金のみなので注意。
ロースとヒレのミックス定食

ご飯に赤だし付き。初回のご飯大盛りとキャベツおかわりが無料サービスなのが嬉しいですね。


調理工程を観察すると揚げた後に余熱で蒸らしていました。
目黒の老舗『とんき』のように豚肉を衣をつける際にくぐらせる玉子の黄色が残るタイプのビジュアルです。


まずは「ロース」から。衣は剣立ちがよく厚みもあるので歯を入れるとザクッと力強い食感がします。油切れがよいため食感が軽く胃もたれしにくく感じます。
赤身肉のプリッとした歯を押し戻すような弾力感が秀逸です。白い脂身はしっかり甘めですが脂のねっとり感がなくサラサラとしてて上品。心なしか脂がリッチで重厚な林SPFのとんかつよりもバランスがよい気がします。

対して「ヒレカツ」は程よく水分を残しておりしっとり感が引き立つ。スルメのように噛めば噛むほど内側からジワッとうま味がしみだしてきます。

卓上調味料はキャベツ用のノンオイルドレッシングにソース、塩、レモン果汁、七味唐辛子。
個人的にいいなと思ったのが塩で3種も用意されている点。

3種の塩は「瀬戸の塩」「屋我地島の塩」「北海道の昆布塩」。
「瀬戸の塩」はキリッと凛々しいエッジの効いた塩味で、「屋我地島の塩」はミネラルのうま味を含んだピンク色の塩、「北海道の昆布塩」は塩の中にグルタミン酸の出汁感がある感じ。
店主の塩に対する相当なこだわりを感じますね。


椀物は豚汁ではなく上品な酸味感のある赤だし。漬物も上に刻んだミョウガが乗っており芸が細かい、清涼感ある味わいがよき。
和食・定食としてみても総じてレベルが高かったです。
あとがき
以上、『とんかつ 七十朗』でした!
林SPF豚のリッチな脂身感を前面に出した蒲田の『丸一』や『檍』のB級グルメ然としたとんかつと比較すると、『七十朗』はさっぱりとしていて赤身脂身のバランス感のとれた、より定食・和食としてのテイストが強いとんかつだと個人的に感じました。
その時の気分で使い分けてみてもよいかもしれませんね。ぜひお試しを!
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お店の基本情報
基本情報
- 住所:東京都大田区仲六郷2丁目25-1 マチヤブランチ
- 電話:03-3733-1255
- ジャンル:とんかつ店
- 価格帯目安:¥1,000~2,000
営業時間
- 火~日:11:00~14:00
- 月曜:定休日
支払い方法
- 現金のみ
『とんかつ 七十朗』への行き方

京急本線の雑色駅西口より下車します。

雑色商店街通りをJRの線路(東)に向かって歩きます。通り沿いに『とんかつ七十朗』があります。
駅からの所要時間は徒歩約5分程度です。

