
本日紹介するのは駿河台の『川菜館(せんさいかん)』。
“川”の文字が入っている通り本場四川料理の店。ちなみに同様に“粤”の文字が入っていれば広東料理、“蘇”なら江蘇料理(広義には上海料理も含まれる)、“湘”なら湖南料理だ。本場の中華料理(中国料理)って意外と屋号でだけ簡単に見分けられる場合がある。
この店は数回利用していますが、御茶ノ水界隈の飲食店らしく落ち着いた雰囲気で利用しやすく、中国人のシェフが作る料理のクオリティも百名店にも選ばれるレベルで申し分がないのでオススメだ。
そんな『川菜館』で刺激的で痺辛い本格四川料理を楽しんできました!
『川菜館』で注文したもの
・ほろ酔いセット ¥880
・水煮牛肉(小) ¥1980
・焼き棒餃子 ¥600
会計は現金またはPayPayのみなので注意。
ほろ酔いセット

生ビールやハイボール、紹興酒などお酒類1杯と料理1品が選べるセット。

料理は「よだれ鶏」をチョイスしました。ちょうど1人前にピッタリな分量です。

単純にストレートに辛いだけでなく花椒(ホワジャオ)由来の舌先にピリピリとした痺れを伴う「痺辛さ」。まさに四川料理の王道である「麻辣(マーラー)」を体現する味です。
しっとりと水分量を保ち瑞々しくも柔らかな鶏の食感が絶妙、シンプルに使っている鶏のクオリティが高い。鶏の歯ざわりだけでなく、砕いたナッツのカリカリとしたクランチーな食感に、もやしのシャキシャキ感が加わることで食感を単調にしないひと工夫も加えられているように感じた。
水煮牛肉(小)

こちらも四川料理の代表格「水煮牛肉」。発祥地は四川省南部の都市・自貢市とされる。
自貢といえば「千年塩都」の異名のある古くは後漢から中国有数の塩の産地でとりわけ市内に現存する元代の塩窯を改装し数世紀に渡って利用されてきた、「大安製塩工場(大安盐厂)」は工業遺産としても著名である。
中国史おいては塩は重要な税収源であり、専売により利益を独占し莫大な富を築いた塩商人の存在がお馴染みですが、この自貢もかつて有力な塩商人が幅を利かせた土地ですね。
自貢の伝統的な製塩方法は塩分濃度の濃い地下水を「塩井」と呼ばれる装置で塩田に汲み上げる方式を採っていたのですが、この製塩法には牛の力が大いに活用された。そして老いて製塩に使役できなくなった牛は食用に転用されたため、自貢では牛肉食が盛んであった。
このような自貢特有の牛肉食にまつわる背景があり、自貢出身の料理人・范吉安(1887~1982)が1930年代に発明したのが「水煮牛肉」というワケである。自貢の伝統産業である製塩と牛肉食文化が「水煮牛肉」誕生の礎にあるのです。



こちらも痺れを伴う辛さ「麻辣」だがたっぷりの油由来のどっしりとしたコク、そしてホールスパイスの実山椒がいい仕事をしており、柑橘類らしいツンと鼻をくすぐって尾を引く爽快な香りと余韻がよい。
そして相変わらず肉のクオリティがよいのを再認識。絹のように柔らかく噛むと犬歯に沿ってストッと綺麗に歯切れする。表面は中国料理特有の下処理、「シャンジャン(上漿)」がかけてあるのか餡に似たプルプルさとふっくら感を伴っている。
腕のよい大陸の本場の料理人と、日本の高品質な肉が組み合わさるとまさに鬼に金棒。もはや言うことなしです。
香菜(シャンツァイ:パクチー)の特有の香りもクセになるし、辛さの中で白菜の甘味が何気にいい仕事をしています。気温ひと桁台の寒空を歩いてきた身体が芯から温まってくるのを感じつつ完食。
焼き棒餃子

小腹にまだ余裕があったので一品追加。


皮は薄めで水分を飛ばしつつパリッと焼き上げてあります。
ゴロゴロと粗挽きよりの豚肉とほんのりとしたニラのシャキシャキ感と風味がよい感じ。

調味料は醤油と黒酢(香醋)の2種。
いちおう本場式で黒酢の方でいただきました。おそらく大陸でメジャーな「鎮江香醋」かなと思われる味の酢でした。
あとがき
以上、『川菜館』でした!
久々の訪問でしたがハイクオリティな食材を使い丁寧に調理した料理に、綺麗な店内で落ち着いた雰囲気と非常に使いやすい店だと再認識。値段もそこそこなので是非行ってみて欲しいください。
メニュー表のギャラリー




お店の基本情報
店名
四川料理 川菜館(せんさいかん)
住所
東京都千代田区神田駿河台3丁目7-7
電話番号
03-3295-3818
アクセス
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」徒歩約3分
・JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」徒歩約7分
・都営新宿線「小川町駅」徒歩約7分
営業時間
ランチ
11:30~15:00(ラストオーダーは14時半前後)
ディナー
17:30~23:00(料理・ドリンクともにラストオーダーは22時半前後)
土曜・祝日
11:30~15:00
17:30~22:30
※状況によりラストオーダーが早まる場合あり
定休日
日曜日
※連休や年末年始は変更される場合あり
『川菜館』への行き方

東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅B3b出口より下車します。

出口のすぐそばにある駿河台道灌道を西(神保町方面)へ。

100mほど歩いて左折すると『川菜館』があります。新御茶ノ水駅からの所要時間は徒歩徒歩約3分程度。
JR中央線・総武線 御茶ノ水駅、都営新宿線 小川町駅、同 神保町駅からも徒歩圏内です。
食べログでかんたんにネット予約可能!
このお店はリンク先の食べログからこの店の店名検索でかんたんに予約可能です!

