東京から常磐線で約2時間半…はるばる茨城県は水戸にやってきましたーーっ！
茨城といえば常陸牛に奥久慈軍鶏、あんこう鍋、しらす、納豆、常陸秋蕎麦…おいしい食べ物が目白押し！とても楽しみですね！
その中でも以前から気になっていたのが、水戸やひたちなか市など茨城県中南部を中心としたご当地ラーメン「スタミナラーメン」。1970年代に茨城県ひたちなか市の『大進』で肉体労働者に喜ばれるラーメンとして考案され誕生したと言われています。
水戸の偕楽園にほど近い『スタミナラーメン じゅんちゃん』常磐線勝田駅前に『大進』と同じく1970年代に創業。その後、1980年代に現在の場所に移転しオールドスタイルで骨太なスタミナラーメンを提供し続けています。
なおこの店にはローカルルールの禁止事項が３カ条あるので注意。具体的な内容は店内に貼紙で掲載されており以下の通り。
① 麺、レバー、具など増量した具の食べ残し厳禁（食べられる量を注文してください）
② 店内外の無断撮影
③ 新聞を読みながら、スマートフォンを操作しながらの「ながら食べ」の禁止
訪問する前は店独独特の厳しいルールがあるのかなと思っていたのですが、①③はむしろ善良な客の立場として常識的に守らなければならない範疇の話。店主夫妻に②の写真撮影可能か尋ねてみたところ「商品のみであればOKです」との事で許可もいただけました。
店主様は食べ終えて「ごちそうさまでした」と伝えると「ありがとうございました」と気持ちのよい返事が返ってきてちゃんとコミュニケーションとってくれますし、何も怖がらずに訪問して問題ないと個人的に思います。
一方で口ぶりから料理以外のメニュー表や店舗外観の写真は止めておいた方がよいかなと思い撮影していません。代わりに店の周辺写真のみ上に掲載しておきます。
『スタミナラーメン じゅんちゃん』で注文したもの
・冷やし麺 （普通盛（１玉） ￥800
・レバー１人前 ￥100
メニューは、冷やした麺に熱々のあんかけの「冷やし麺」、冷やし麺に生姜の効いた冷たいスープをかけた「ぶっかけ」、温かい麺に熱々のあんかけとスープをかけた「ほっと麺」、ほっと麺のスープなし「あつ盛」の４種。
『じゅんちゃん』の看板メニューはスタミナラーメンの中でもいわゆる冷やしスタミナの「冷やし麺」。
麺量は「普通盛（１玉）」、「大盛（1.5玉）」、「ダブル（２玉）、2.5玉」、「トリプル（３玉）」から選択式。
具材の増量は「レバー１人前」、「レバー２人前」、「スタミナの具の大盛」がありました。
・冷やし麺 （普通盛（１玉）
・レバー１人前
注文から15分ほどで着丼。オペレーションを観察していると１ロットあたりおそらく２杯を同時調理しており、ご主人がフライパンで具材を炒め、奥様が麺を茹でて冷水で〆るという完全分業スタイル。
赤みがかった餡が食欲をそそりますね！
餡は熱を帯びておりアツアツ。出汁のうま味を土台としてピリ辛味にまとめられています。ニラのガツンした風味も相まって中毒性があります。
これに群馬県の嬬恋高原産キャベツとの組み合わせが秀逸で、キャベツの甘味成分がピリ辛な餡をうまく中和してくれます。シンプルに見えて味の加算減算がすごく計算され尽くしたラーメンです。
「アツアツの餡」に「冷たい麺」。讃岐うどんでいう“ひやあつ”ですね。
しっかりとコシのある中麺が使われており粘度ある餡が非常によく絡んでくれます。今回の茨城遠征は４連食するので麺量を普通盛にしましたがもっと食べたかったなと思えるほど美味しいです。
とりわけレバーが最高で、大ぶりなものが６～７個ほどゴロゴロと入っていました。シャキシャキとした歯切れで鮮度もかなり良かったです。
レバー好きな方は増量される事を強く推奨します。
ホクホクとした食感と素朴な甘味も南瓜も美味しかったです。
あとがき
以上、『じゅんちゃん』で茨城ローカルなご当地ラーメン「スタミナラーメン」を堪能してきました！
総評としては素直に「かなり良かった」と思います。ピリ辛な餡掛け・キャベツの甘味・大ぶりなレバー・コシのある中麺と魅力的な要素が多くて面白かったです。
上述の通り店独自のローカルルールも大部分は多くの人にとって社会通念上の常識の範疇の話で、個人的には厳しいルールだとは思えなかったです。安心して行ってみてください。
お店の基本情報
『スタミナラーメン じゅんちゃん』への行き方
最寄り駅は常磐線赤塚駅ですが距離にして2.5kmほどあり、徒歩で20～25分ほどかかります。
自家用車やタクシーを使う方法もありますが、個人的にオススメなのがレンタサイクル。水戸駅から20～25分ほどで店まで行くことができます。
水戸駅から店までのルートの中ほどに日本三大庭園に数えられる偕楽園があるので、道中で偕楽園を観光して『じゅんちゃん』でスタミナラーメンを食べるという周り方もできちゃいます。ぜひ参考にしてみてください。
