
今回訪問したのは西八王子のラーメン百名店『中華そば 吾衛門』。八王子のご当地ラーメン「八王子ラーメン」の中でも特に人気店としてかなり知名度のある店です。
土曜日の開店10分前に到着し15番手、二巡目で入店する事ができました。ただ退店する頃には30人近い行列になっており人気の高さが伺えました。待つのが苦手な方は開店前から並ぶ事をオススメします。
地元・八王子出身の石川征之店主は様々な飲食店で経験を積んだのち、1995年に独立して『吾衛門』をオープン。店名は安土桃山時代の大盗賊として有名な石川五右衛門に由来。
…ちなみに実は同じ八王子市内の旧甲州街道沿いに店を構える人気店『麺笑 巧真』の石川巧真店主(つつじが丘の名店『柴崎亭』出身で国領の『麺匠 いしかわや』創業者としても知られる)の実父が『吾衛門』の石川征之店主だったりします。
『吾衛門』は個人的にも八王子ラーメンのおいしさを教えてくれた思い出深い店でもあります。実に8年ぶりの訪問となりますがしっかり紹介していきたい。
『中華そば 吾衛門』で注文したもの
・チャーシューメン ¥1050
会計は現金のみなので注意。とくに券売機などはなく店内のメニュー表をみて口頭で食べたいメニューを伝えて注文するシステムです。
チャーシューメン

一説に八王子ラーメンのルーツは八王子市子安町(京王八王子駅の南側)付近とされ、同地に製麺所があった事から「中華そば」と「八王子名産の玉ねぎ」が結びついて誕生したと言われています。
スープ表層の厚みのある油膜、褐色の醤油スープ、刻んだ玉ねぎ。いかにも“王道の八王子ラーメン”といった風格さえ感じさせるビジュアルをしています。

スープのファーストタッチは油によるヌルリとした舌ざわり。つづいて油の層の下からは雑味感の少ない芳醇な鶏のうま味とともに醤油の香味が広がっていく。それでいて塩分のシャープな尖りは抑えられており全体的に柔和で女性的なニュアンスを感じさせる。

このスープと最強の相乗効果を発揮するのが刻み玉ねぎ。
 生の玉ねぎに少し熱が入っている感じでシャキシャキ・プチプチとした弾けるような食感。玉ねぎって炒めたり熱を加えると辛味成分が抑制されて甘味に転化しますが、この特性が存分に活かされており醤油や鶏ガラスープの中に玉ねぎの甘味が加わって三位一体の風味を形成。
 どこか懐かしい中華そばの中に感じる玉ねぎの圧倒的存在感が最高。
やばいなー。。。メチャメチャにスープが美味しいんですけど(笑)
個人的に八王子ラーメンで好きな店は子安町の『タンタン』、明神町の『弘富』、西寺方町の『味幸』、猶原町の『みんみん』…そして『吾衛門』なのですが、やっぱりこの5指だなぁと再認識しますね。

麺はストレートの中麺。ほんのりと芯を残した茹で加減で程よいコシの強さがありますね。

チャーシューは脂身の少ない赤身肉主体。口に入れると肉の繊維が溶けるようにホロホロとほどける柔らかい食感が秀逸だ。

タレなどの調味料の味ではなく素材そのものの味が濃いメンマ。
メンマもうまいな~増量すれば良かったかな(笑)?

八王子ラーメンらしい玉ねぎと鶏ガラ醤油のスープの中に何気ない海苔の磯の香りが口直しになりますね。
あとがき
以上、八王子ラーメンの名店『中華そば 吾衛門』でした!8年ぶりでしたが控えめに言ってもメチャ美味しかったですね~やっぱり好きだな『吾衛門』。
高尾駅から一駅というロケーションから高尾山へのハイキングついでに立ち寄るのも良いかもしれません。個人的にも八王子ラーメンの中で特にオススメの店です。ぜひお試しを。
メニュー表のギャラリー

お店の基本情報
中華そば 吾衛門(ごえもん)
基本情報
- 住所:東京都八王子市千人町3-3-3
 - 最寄り駅・アクセス:JR中央線「西八王子駅」北口より徒歩約3分
 - 電話番号:042-663-6861
 - 席数:カウンター10席
 - 駐車場:専用駐車場なし(近隣にコインパーキングあり)
 - 支払い方法:現金のみ(クレジット・電子マネー不可)
 
営業時間・定休日
- 月~金・祝前日:11:00〜17:00
 - 土曜日:11:00〜18:30(スープが無くなり次第終了)
 - 定休日:日曜・祝日
 - 備考:スープ・材料切れで早仕舞いあり
 
『中華そば 吾衛門』への行き方

JR西八王子駅の北口より下車。


北に向かって歩き西八王子駅西交差点に出たら横断歩道を渡り旧甲州街道を少し西へ。
少し歩くと道沿いに『中華そば 吾衛門』が見えてきます。駅からの所要時間は徒歩3分程度です。

