1980円でも納得な唯一無二の高級ラーメン＠千駄木「神名備」

2025年6月7日

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推しポイント
・厚みのあるチャーシュー
・そり立つチャーシュー
・独特の深みのある出汁感あるスープ

おすすめのシチュエーション
・おひとり様
・少人数で

　本日は千駄木の名店「神名備（かなむび）」。

　創業は1999年で店名は岡山県津山市にある標高355mの山、神南備山（かんなびさん）に由来しているのだとか。

　食べログでのスコアは3.88（2025年6月6日現在）とラーメン激戦区の都内でもトップレベルの評価で、しかも2017年から2024年まで8年連続でラーメン百名店TOKYOに選出されている百名店の常連。

　平日の開店時刻30分前に到着するも既に先客がおり6番手。
　世間ではコロナ禍が過去のものとなった今でもソーシャルディスタンス状態を堅持しておりカウンター席はプラのパーテーションで仕切られており、隣の客と１席間を開けて座るシステム。
　ソーシャルディスタンス時代を忘れていた著者は、うっかり普段の感覚で隣に詰めて着席してしまい女将様から優しく注意をいただいた(汗）

　夫婦と思しきお二人で切り盛りされており、各種SNSや口コミサイトで「神対応」と絶賛されている女将様の接客は確かにきめ細やかで丁寧。居心地よく過ごすことが出来ました。

「神名備」で注文したもの

・醤油ラーメン　￥1980
・玉子　　￥165
・鶏五目　￥275

醤油ラーメン（玉子トッピング）

ばばーん！
噂に聞きし「そり立つ巨大チャーシュー」！

…側面から見ると、あぁ
モヤシがチャーシューを支えているのね(笑)

　やや黒っぽいスープをひとくち、、、

　第一印象から「塩辛いのでは？」と思わせつつ、実際は全くそんな事はなく熟成された甘露醤油のまろやかさと出汁感、カラメル質な甘さが口中に広がる。

　カウンターの上には八角・赤トウガラシ・コリアンダー・陳皮・花椒・クコ・杏仁・草果・天草・桂皮・白故障といった数多くの香辛料が並んでおり、これらを使っているのか薬味的な独特な風味がスープに奥行きを作り立体感を持たせている。
　スープに浮いた揚げネギも芳醇な香りを放ち、風味の複雑性に一役買っている。

　昨今の物価高の都内というロケーションを考慮しても1980円は高い、正直最初は思っていたのだが、このスープは数多くの材料を惜しみなく使っているのは明らかでありスープを飲む都度この値段に納得感が出てきた。

　麺は卵黄を練りこんだ玉子麺。

　著者の友人の大阪の魚介系ラーメンの某パイオニア店の元店員がいるのですが、その昔彼に聞いたのだが玉子麺って普通の麺では比較にならない程コストが高いらしい。

　細麺だが芯の固さがありワシっとした食感。咀嚼してモグモグすると玉子の濃厚な風味がしてくる…美味い！

　目立つチャーシューは厚みもあり箸でつまむと指先にズッシリと重量感が伝わってきて食べ応え抜群。

　赤身と脂身双方を含んでおり、角煮のようなトロトロ感も感じさせる食感。

　ちなみに口コミサイトに「スープが八角味」という記載があったのだが、個人的にはスープには八角は入っておらずこのチャーシューの煮汁に入っているように感じられた。
　微かに八角の風味が感じられる程度なので、八角が苦手な方でも比較的に大丈夫ではないかと思う。八角好きな著者にはたまらないスパイス使いでした。